レッドビーシュリンプのソイルの厚さの目安
レッドビーシュリンプのソイル厚さって、結局どれが正解?って悩みますよね。
薄敷きが流行ってる一方で、厚敷きのほうが安定するって話も聞くし、
底面フィルターやスポンジフィルターとの相性も気になるところ。
私もここ10年くらい、薄く敷いて水質がブレたこともあるし、
逆に厚くしすぎて掃除できずに詰んだこともあります。
さらに、立ち上げ時のアンモニア、pHの落ち方、足しソイルの事故、
ソイル崩壊からのポツポツ死、嫌気化して硫化水素が発生するような深刻なトラブル……
このへんも実際に経験しました。
だからこそ、この記事では「〇cmが正解」みたいに単純化しません。
ソイルの種類(吸着系ソイル・栄養系ソイル)と管理方法をセットで考えて、
あなたの水槽で再現しやすい厚さの決め方を整理します。
- 薄敷きで起きやすい失敗パターン
- 厚敷きが危険になる理由と回避策
- 吸着系ソイル・栄養系ソイル別の考え方
- 底面フィルター・掃除・足しソイルの現実
レッドビーシュリンプのソイル厚さ基準
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まずは結論の方向性から。
薄すぎると水質が安定しにくく、厚すぎると管理が難しくなりやすいです。
目的がなければ、標準的な厚さにするのが一番安全かなと思います。
ここでは「なぜそうなるか」を、薄敷き・厚敷きの両側から解像度を上げます。
薄敷きで起きる水質の不安定
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ソイルの薄敷きは、システムがうまく回り出すと本当に管理が楽です。
リセット作業の負担が軽く、底床の汚れも視認しやすい。
さらにスポンジフィルターとの相性も抜群です。
ただ、薄くしすぎると一見安定しているようで、実は環境が変化しやすくなるという側面があります。
特に初心者が陥りがちなのが、pHの安定する力が弱いこと。
ソイルって水質を弱酸性側に寄せる性質がありますが、
量が少ないと効きが弱く、換水や餌の量、ろ過の状況次第で安定しにくいです。
レッドビーシュリンプって、数値より「変化の少なさ」が大事なので、ここが地味に効果的です。
あと、薄敷きは立ち上げが早そうに見える反面、
立ち上げ中の管理が雑だと普通に崩壊します。
栄養系ソイルであれば、薄敷きであっても初期のアンモニアや亜硝酸は必ず発生します。
ここで焦って生体を導入してしまうと、「ポツポツ死」の原因になりかねません。
- pHの緩衝が弱く、換水で揺れやすい
- ろ過の主役がフィルター側になり、機材の弱点が出る
- ソイル劣化が早く感じやすく、調子を崩すと戻しにくい
特に立ち上げ直後や生体導入前は、「たぶん大丈夫」で入れると失敗しやすい。
初心者なら、色で判断できるpH試薬が一番使いやすく、
数字に慣れていなくても安全にチェックできます。
初心者でも使いやすいpH 試薬をみる。
薄敷きがダメという話じゃなくて、薄すぎるのが問題なんですよ。
目安としては、栄養系ソイルなら1〜2cmが扱いやすいけど、
吸着系ソイルで1cmみたいな極薄は、私の感覚だと不安定になることが多いです(あくまで一般的な目安です)。
厚敷きが招く管理崩壊

厚敷きは安定しそうに見えるんです。
ソイルが多い=バクテリアが住める=安定するって思いやすい。
私も昔はそうでした。ただ、厚敷きは厚敷きで、別の注意点があります。
一番のリスクは、底床内が嫌気化(酸素不足)しやすいこと。
ソイルが深いと水の通りの悪い層ができて、酸素が届きにくくなります。
嫌気自体が悪ではないんですが、管理が追いつかないと
を招きかねません。
こうした水質の悪化に対し、レッドビーシュリンプは極めて脆弱です。
さらに厚敷きは、掃除がしにくいというデメリットもあります。
表面だけ軽く吸うつもりが、ゴミが奥に入っていくので、
気づいたときには底床が「重たく(汚れが飽和した状態に)」なっており、
それがソイルの崩壊や、原因不明のポツポツ死を招く一因となります。
- 汚れが溜まるのに掃除しづらい
- 嫌気化のコントロールが難しい
- 底面フィルターなしの厚敷きは特に事故りやすい
「厚いほうが安心」は半分だけ正しくて、管理できる厚さが好ましいです。
レッドビーシュリンプ水槽で再現性を取りにいくなら、
一般的な目安として前面3〜4cm/背面5〜6cmくらいがちょうど良い厚さです(あくまで一般的な目安です)。
吸着系ソイルと厚さの関係
吸着系ソイルは、シュリンプ向けソイルとして売られていることが多いタイプですね。
栄養をドバッと出すというより、不要物を吸着しながら水質を整える性質が強いです。
私の経験でも、初心者が安定して飼育をしたいなら吸着系ソイルは強い味方でした。
このタイプは、ある程度厚みを確保したほうが安定しやすいです。
なぜなら、厚さ=吸着できる容量と、バクテリアがの定着しやすい環境が整うからです。
極端に薄いと、pHの維持も難しくなりやすいです。
ただし、吸着系でも無限に厚くしていいわけではありません。
底面フィルターなしで厚くしすぎると、
さっきの「掃除できない」「嫌気化しやすい」状態に陥りやすいです。
なので、吸着系を使うなら、厚さだけでなくルールを決めるのが大事です。
吸着系ソイルの考え方
厚さは安定のための緩衝材。薄すぎると効果が短く、厚すぎると管理が難しい
ソイル選びで迷ったら、まずはシュリンプ向けソイル(吸着系)を試してみると失敗が減りやすいです。
水槽サイズに合った容量(必要リットル)を素直に守りのも効果的です。
まず安定した水槽を作りたいなら、私は吸着系から入るのが一番楽でした。
これまでに使用して、一番良かったシュリンプソイルはこの吸着系です。
→「シラクラ レッドビーサンド(私が使用して、一番安定したソイル)」
水温管理も底床と同じく「安定させる」ことが大切です。
冬のヒーターなしの飼育について詳しく解説してますので、ヒーターなしの飼育は可能?の記事を見て参考にしてください。
栄養系ソイルと薄敷き注意

栄養系ソイルは、水草でよく使われるタイプです。
レッドビーシュリンプでも使えますが、立ち上げ時にアンモニアなどが出やすいので、厚くしすぎると立ち上げが長引くことがあります。
栄養系ソイルの使用で、薄敷きで立ち上げる場合。
これが一番失敗しにくいです(これも一般的な目安です)。
「薄くてもフィルターがあればOK」で雑に立ち上げること。薄敷きはフィルターありきで使用するので、フィルターが止まった瞬間のリスクも高まります。停電対策やエアの確保、掃除の頻度まで含めて「薄敷きにする覚悟」が必要です。
栄養系ソイルの注意
立ち上げ中のアンモニア対策が甘いと、レッドビーシュリンプはあっさり落ちます。
焦って導入しないのが一番のコツです。
pH安定力とソイルの厚さ
ソイルの厚さの話って、結局は「水質を安定させる層」がどれだけあるか、なんですよね。
私はこれを、底床=安定剤だと思っています。
pHは数字だけ追いかけても安定しません。
大事なのは、急変動させないこと。
厚みがあると、換水や餌の増減の影響を受けにくくなって、
結果としてレッドビーシュリンプが抱卵しやすくなったり、稚エビ残りやすいです。
ただ、厚みがあるほど「維持できる」というより、
「維持するための管理が必要」になります。
pH維持のために厚くして、掃除できなくなって崩壊したら本末転倒。
なので、pHのためだけに厚くするより、
管理できる範囲の厚さで、換水とろ過で安定させる方がいいかなと思います。
ソイルの厚さを考えるうえで、水質や安定の考え方は避けて通れません。
レッドビーシュリンプ飼育の全体の考え方については→ レッドビーシュリンプの全滅は運じゃない
また、pH ショックについての対策を詳しく説明した記事はpH ショック完全対策の記事で解説しているので
それぞれ参考にしてみてください。
レッドビーシュリンプのソイル厚さ実践
ここからは、実際にどう決めるかの話です。
- 底面フィルターの有無
- 足しソイルの仕方
- ソイル崩壊の兆候
- 掃除のやり方
をセットでまとめます。
結論だけ抜くと「前面3〜4cm/背面5〜6cmが安定しやす」ですが、
あなたの設備でブレない形に落とし込みましょう。
底面フィルターと厚敷き相性

底面フィルターを使うなら、厚敷きはとても飼育しやすいです。
底床全体に水を通せるので、嫌気帯ができにくく、
バクテリアの住処として底床を活かしやすいからです。
ただし、底面フィルターは万能じゃないです。
ソイルが砕けて目詰まりすると水の通りが落ちますし、
長期で回すほど、底床のゴミが詰まってきます。
底面フィルターを使用するなら、厚さだけでなく、
定期的に表面を軽く吸うとか、エサを落としすぎないとか、
詰まりの原因をなくすことが大事です。
- 厚さは増やしても掃除しやすいようにする
- ソイルが砕けてきたら目詰まりを疑う
- エサと有機物が残らないようにする
逆にスポンジフィルター中心なら、底床を薄めにして「底に淀みを作らない」飼育方法もいいです。
どっちが上というより、フィルターと厚さはセットってことですね。
厚さを決めたら次はどのくらいソイルの量が必要かの計算は別記事で解説しているのでソイルを5つのステップで決定で確認してください。
足しソイルは事故の元
足しソイルって、響きはすごく良いんですよ。
薄敷きなら減った分を足せばいい、って考えやすい。
でも私は、ここはかなり慎重になります。
理由はシンプルで、ソイルを追加する行為は「底床をいじる」ことだから。
ソイルの粉が舞い上がり、濁り、底床内の汚れの再浮上、pHの変動、微妙なバランスの崩れ。
すでに水槽が長期で回っているほど、触るリスクが上がります。
もちろん、うまくやっている人もいます。
ただ、初心者が「途中で足せばいい」は失敗しやすいです。
やるなら、少量ずつ、濁りを抑え、事前に換水の準備をして、
エビの様子を見ながら進めるのが最適です。
途中で足せばいいは危険
足しソイルは便利ですが、底床を動かす=リスクです。
まずは最初の厚さを「管理できる範囲」で決めるほうが安全です。
餌を食べなくなった時は餌を食べなくなった時に疑う環境ストレスで詳しく説明しています。記事を見てさらに気になる原因に飛んで見て下さい。
ソイル崩壊とポツポツ死
ソイル崩壊って言葉、怖いですよね。
- 水が黄ばむ
- 匂いが出る
- コケの出方が変わる
- エビの動きが鈍る
- 抱卵が止まる
- 稚エビが残らない
こういう「なんかイヤな感じ」が続いたあとに、ポツポツ死が始まることがあります。
厚敷きで掃除できない状態だと、底床に有機物が溜まりやすくなります。
そこから嫌気化が進むと、硫化水素が発生するようなトラブルになることもあります。
黒っぽい層が見える、底床から泡が出る、触ると臭う、みたいなサインがあれば要注意です。
ここで大事なのは、厚さのせいにして終わらないこと。
厚さは引き金になりやすい要素だけど、実際は餌の量、換水、ろ過、掃除が絡んで起きます。
厚くしたいなら、そのぶん管理のしやすさを上げる必要があります。
豆知識
ポツポツ死は「突発死」より「じっくり首を絞められるように」来ることが多いです。
だからこそ、数値よりも日々の様子の違い(ツマツマの勢い、抱卵、稚エビの残り方)を見ておくと早めに手が打てます。
嫌気化と合わせてと気をつけたい夏のトラブルについては、夏対策で全滅を防ぐ3つの方法で詳しく説明してます。
掃除できる厚さが正解

私の結論はここです。
ソイルは水質を支える層で、厚さは緩衝材。
でも、掃除できない厚さは正解じゃない。これに尽きます。
なので、最初に決めるべきは「あなたがメンテできる厚さ」です。
おすすめの目安としては、
一般的なレッドビーシュリンプ水槽なら前面3〜4cm/背面5〜6cm。
背面を厚くするのは見た目の奥行きも出るし、微妙に緩衝も増えます。
ただし、底面フィルターなしで背面を盛りすぎると掃除が届かないので、
無理に山を作らないほうが安全です(あくまで一般的な目安です)。
掃除のやり方としては、表面のゴミを軽く吸うのが基本。
プロホースっていっぱい種類があって、どれがどう違うのか、どれを選べばいいのか迷いますよね。
私も実際に迷ってたくさんのプロホースを使用してきました。
その中で一番使いやすかったプロホースは「GEXのマスタークリア」
ゴミ掃除の時にプロホースを摘んで水量を調整する手間がなくなりました。
「どれを買えばいいかわからない」人はこれを選んでおけば失敗しにくいと思います。
底床を深く掘り返すとバランスが崩れることもあるので、
私は「表面を薄く、場所をずらしながら」が掃除することが多いです。
ここで地味に便利なのが、底床用スコップ。
ソイルをならす、部分的に少しだけ移動する、レイアウト調整する、みたいな作業がラクになります。
底床用スコップは、
水槽サイズやレイアウトによって使いやすさがかなり変わります。
私はシャベル型よりも深型のスコップの方が扱いやすかったですが、
こればかりは実際の水槽環境次第。
価格も手頃なので、あなたの水槽に合いそうなものを選ぶのが一番です。
▶ 水槽用スコップを一覧で見る
揃えたら失敗しにくい道具
- シュリンプ向けソイル(吸着系)
- 水槽サイズに合った容量のソイル量
- 底床用スコップ(ならし・微調整用)
用品の仕様や推奨量は製品ごとに違うので、正確な情報は各メーカーの公式サイトや説明書をご確認ください。また、体調不良や全滅が絡むケースは要因が複数重なるので、確信が持てない場合は、経験豊富なショップや詳しい専門家に相談するのも手です。最終的な判断はご自身の環境に合わせて、必要に応じて専門家にご相談ください。
レッドビーシュリンプのソイルの厚さまとめ
レッドビーシュリンプのソイルの厚さは、
薄すぎるとpHの安定力が弱くて立ち上げが不安定になりやすく、
劣化も早く感じやすいです。
逆に厚すぎると、嫌気化や汚れの蓄積で掃除が追いつかず、
ソイル崩壊からのポツポツ死に繋がることがあります。
だから、目的がないなら「標準的な厚さ」を外さないのが安全。
一般的な目安としては前面3〜4cm/背面5〜6cmあたりが再現性を取りやすいです(あくまで一般的な目安です)。
そして何より、
底面フィルターかスポンジフィルターか、
掃除の頻度、
足しソイルをやるかどうかまで含めて、
管理できる厚さを選ぶのが正解だと思います。
レッドビーシュリンプの稚えび消える理由にソイルが関係していることがあります。その原因を切り分けて解説している記事がありますので、レッドビーシュリンプの稚えびが消えるソイルの原因を見て参考にしてください。


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